梅田3丁目計画(仮称)
JR大阪駅から南西方向に位置する大阪中央郵便局跡地の開発計画、梅田3丁目計画(仮称)がついに動き出しました!
この計画は敷地面積12,900㎡に地上39階、地下3階建、高さ約188mのビルを建築するものです。
出典:大阪市ホームページ 梅田3丁目計画(仮称)https://www.city.osaka.lg.jp/kankyo/page/0000051228.html
:日本郵政不動産株式会社 プレスリリース https://www.jp-re.japanpost.jp/news/pdf/b2035c2ad7a90fe1777daebec9f663d220c97071.pdf
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梅田3丁目計画の概要
梅田3丁目計画は日本郵便・大阪ターミナルビル(大阪ステーションシティの運営会社)・JTBが事業者となるビッグプロジェクトで、事業概要は以下のとおりです。
開発場所 | 大阪市北区梅田3丁目2番4号、14号、18号 |
事業者 | 日本郵便、大阪ターミナルビル、JTB |
建築規模 | 延べ面積229,000㎡、高さ188m |
事業内容 | 大阪中央郵便局、大弘ビル、アクティ西ビルの一体的建て替え |
周辺との連絡

引用元:JR西日本ホームページ 大阪駅西地区の開発計画について
(https://www.westjr.co.jp/press/article/2019/12/page_15367.html)
交通利便性
阪神線、Osaka Metro 御堂筋線、四つ橋線、JR 大阪駅・北新地駅が近く、交通利便性は非常に高いと言えます。
また、うめきたエリアの開発に合わせて、JR 大阪駅(新駅)や、なにわ筋線の計画もあるため、将来的には更に交通利便性が高まると考えられます。
計画地は大阪駅直結という抜群の立地なので、各エリアとの直結プランによって連絡性を高めています。
○ うめきたエリアに新設されるJR大阪駅の新改札口へはJR高架下貫通通路により直結
○ 西梅田エリアへは大阪駅と西梅田の地下通路に通路を直結
○ JR大阪駅(サウスゲートビルディング)には2階に歩行者デッキを設置して直結

旧大阪中央郵便局舎の保存
旧大阪中央郵便局舎は1939年(大正14年)竣工の建物で高く評価されており、解体を惜しむ声が多く聞かれました。
現在、旧局舎の正面側は保存されており、旧局舎の歴史やJR大阪駅周辺の街の記憶を継承するため、本プロジェクトで活用される計画です。
具体的には、アトリウム(エントランスなどに設けられる公開空地)に面して旧局舎の一部を移設し、活用することになっています。
テナントの概要
入居予定のテナントはホテル、オフィス、劇場、商業施設、駐車場となっており、それぞれの概要をまとめます。

引用元:日本郵政不動産株式会社 PRESS RELEASE
https://www.jp-re.japanpost.jp/news/pdf/b2035c2ad7a90fe1777daebec9f663d220c97071.pdf
ホテルの概要
29階から38階までの高層部はハイグレードなラグジュアリーホテルになり、客室数は約400となる計画です。
7階から8階にはバンケットフロア(宴会場のような設備)を設け、劇場との一体的な利用や、多様なニーズにも対応します。
オフィスの概要
11階から27階には約4,000 m²から約120 m²のオフィス空間を設け、 大規模から小規模までさまざまなスペースのニーズに対応します。
オフィスで働く人のためのリラックス・リフレッシュ空間として、カフェテリア、リフレッシュガーデン、ラウンジなどを設置する計画です。
劇場の概要
5階から8階に位置する劇場は、MBSメディアホールディングスが運営する予定であり、演劇・ミュージカル・音楽・演芸などのほか、関西文化の育成や発信も行っていくとしています。
同社は2005年から経営していたシアターBRAVA!が2016年5月に閉館したため、次の劇場を探していたとのことです。
工事の進捗状況
2020年6月15日と6月30日に現地を訪問し、工事の進捗状況を確認しました。
6月15日時点ではまだ工事の準備段階で内部の様子を確認することができました。

工事現場を東側から撮影(2020年6月15日)

南西側から撮影(右手の四角い箱は旧大阪中央郵便局舎 2020年6月15日撮影)
6月後半に仮柵が設置され、内部の様子をうかがうことができなくなりましたが、工事は始まっていないようです。

仮柵設置の状況(東側から撮影 2020年6月30日)

正面が保存された旧大阪中央郵便局舎(南側から撮影 2020年6月30日)

現地追加調査その1(2020年7月9日更新)
建築計画のお知らせが掲示されました!(2020年7月8日確認)

建築計画のお知らせ(2020年7月8日撮影)
現地追加調査その2(2020年9月27日更新)
予定通り新築工事に着手しており、重機が運び込まれ、動いていました。
また、保存されていた旧大阪中央郵便局舎の覆いの一部が取り除かれ、少しですが内部の様子を伺うことができました。

工事現場の様子(2020年9月24日撮影)

保存された旧大阪中央郵便局舎(2020年9月24日撮影)
現地追加調査その3(2020年11月28日更新)
保存されていた旧大阪中央郵便局舎は当初より西側の敷地内中央付近に移動されています。

2020年11月28日 南から北向きに撮影
局舎はアトリウムに面して設置されるので、大まかに建物の位置関係がわかるようになってきました。

2020年11月28日 南から北方向に向かって撮影
今後の予定
工期の予定は
2020年7月 解体工事着手
2020年9月 新築工事着手
2024年3月 竣工
となっており、まさにこれから解体工事に着手する段階です。
定期的に現地を調査し、工事の進捗を報告します。