OwnersBookとCREALが同一物件を扱う
OwnersBookの「新宿区新築レジデンス第1号ファンド第1回」が7月31日に元利返済があり、早期償還されると言うメールが届きました。
このファンドの詳細を確認していたところ、「この新宿区新築レジデンスって、CREALのリノ西落合じゃね?」ということに気づきました。
だからなんだ、と言う話ですし、すでにお気付きの方もいらっしゃると思いますが、期せずして管理人は両方のファンドに出資していましたので、それぞれのファンド詳細を比較しました。
OwnersBookのファンド
OwnersBookではレジデンス用地を担保とするファンド(償還済)とその用地とそこに建てられたレジデンスを担保とするファンドの両方が募集されていましたので、それぞれの詳細を調査しました。
新宿区レジデンス用地第1号ファンド第1回
まずはレジデンス用地ファンドの概要です。
立地 | 東京都新宿区西落合 |
竣工時期 | 建物存在せず |
賃料坪単価(想定値) | 13,300円/坪(4030円/㎡) |
レジデンス(想定建物) | 5階建、12戸 |
査定額(レジデンス用地) | 1億200万円 |
貸付先 | 総合不動産会社X |
新宿区新築レジデンス第1号ファンド第1回
続いては新築レジデンスを建てた後のファンド物件概要です。
立地 | 東京都新宿区西落合 |
竣工時期 | 2018年8月下旬 |
賃料坪単価(想定値) | 14,000円/坪(4242円/㎡) |
新築レジデンス 建物と間取り |
5階建、12戸 21㎡~23㎡台の部屋:9戸 29㎡台の1DK :3戸 |
査定額(建物+土地) | 2億6000万円 |
貸付先 | 総合不動産会社X |
この時点では用地の時より賃料坪単価が700円アップしています(デザイナーズマンションになったことが影響?)。
査定額は2億6000万円であり、単純に計算すれば用地の査定額1億200万円との差 1億5800万円が建物の査定額と考えられます。
CREAL リノ西落合ファンド
CREALのリノ西落合ファンドの物件概要です。
当サイトでもファンドの物件調査を行なっていますのでより詳しくは下記記事をご覧ください。
もっと詳しく
立地 | 東京都新宿区西落合4-3-8 |
竣工時期 | 2018年9月 |
賃料坪単価(当サイト調べ) | 13,500円/坪(4090円/㎡) |
建物と間取り |
鉄筋コンクリート5階建 12戸 1K 21.45㎡×4戸 1K 21.66㎡×2戸 1K 23.10㎡×3戸 1DK 29.21㎡×3戸 |
査定額(当サイト独自) | 2億6461万円 |
ファンド総額 | 2億7000万円 |
優先出資額 | 2億4300万円 |
以上の情報を一致点と相違点でまとめると以下のようになります。
OwnersBookとCREALの一致点
- 立地・・・東京都新宿区西落合
- 建物と間取り・・・5階建、12戸(21㎡~23㎡台:9戸、29㎡台1DK :3戸)
- 査定額・・・2億6000万円〜2億7000万円
一致しない点
- 竣工時期・・・2018年8月下旬と9月
竣工時期のみが1ヶ月異なっていますが、それ以外の一致点があまりにぴったりなので(特に部屋の間取り、面積、戸数)OwnersBookのファンドとCREALのファンドの対象レジデンスは同一(リノ西落合)と考えます。
また、CREALの「リノ西落合ファンド」の募集が2019年7月29日に満額成立し、OwnersBookが不動産業者Xから7月31日に元利の返済を受けていることから、お金の流れも時間的に矛盾がありません。
まとめ
OwnersBookのファンドは早期償還され、CREALのファンドは無事満額成立しましたので、これからはCREALに運用と売却を頑張ってもらい、無事償還されることを願っています。
OwnersBookの査定額が2億6000万円、CREALのファンド総額が2億7000万円(優先出資は2億4300万円)であるため、投資家の元本が毀損するリスクは小さいと考えますが、最終的にいくらで売却できるか、興味があります。
OwnersBook、CREAL両方のファンドに少額ながら出資しており、期せずして用地の取得からマンション建設、売却から賃貸経営までの流れを辿ることになりました。
単なるクラウドファンディングへの投資と言うより、より不動産投資に近い感覚をたったの数万円で感じることができ、なんだか得した気分になったので記事にさせていただきました。