Jointo α(ジョイントアルファ)はどんな事業者?
不動産投資型クラウドファンディング事業者、Jointoα(ジョイントアルファ) の特徴や評判、ファンドの安全性について調査しました。
東証一部上場企業である穴吹興産が運営する不動産特定共同事業法に基づく不動産ファンドです。
ココがポイント
- 運営会社が昭和39年創業、東証一部上場企業の穴吹興産
- 不動産特定協働事業法に基づくファンドなので投資対象が明確
- 最小出資単位は10万円からで、ファンドにより出資上限が設定される
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Jointo α(ジョイントアルファ)の基本情報
ジョイントアルファは、運営会社:穴吹興産株式会社(1964年5月創立)、2019年4月にサービスを開始した新しい事業者です。
地域に眠る良質な不動産への投資活動を活性化させることを目的とし、厳選された宿泊施設や投資用マンションなどに少額から手軽に分散投資できることを特徴としています。
※下記まとめは執筆時点で開示されている情報に基づく内容なので、今後変更される可能性があります。
事業者 | 穴吹興産株式会社 |
ファンドの種類 | 不動産特定共同事業法に基づくファンド |
サービス開始 | 2019年4月 |
予定利回り | 4.0%〜6.0% |
最低投資額 | 10万円 |
運用期間 | 6ヶ月〜12ヶ月程度 |
優先:劣後比率 | 70:30〜50:50 |
株式上場 | 東証一部 |
代表取締役社長 | 穴吹 忠嗣 |
Jointo α(ジョイントアルファ)の特徴
投資対象不動産
地域に眠る良質な不動産への投資活動を活性化させることを目的とし、穴吹興産が所有する投資用区分所有マンションや、高松市内の宿泊施設再生プロジェクトファンドが募集ずみなので、東京以外の案件が多くなるのではないかと期待しています。
2020年12月31日現在、募集が終わったジョイントアルファのファンドは11件、2021年1月から募集開始の案件1件です。
種別 | 対象不動産 |
区分マンション | プレサンス祇園宮川町(京都府) |
ホテル | アルファベッドイン高松駅前(香川県) |
区分マンション | ウェルリバービュー天神(福岡県) |
区分マンション | シティタワー四天王寺夕陽ヶ丘(大阪府) |
区分マンション | アーバンドック パークシティ豊洲 タワーA(東京都) |
商業施設 | ジョイフルサン住吉店(長崎県) |
区分店舗 | アルファステイツ兵庫町(香川県) |
区分マンション | アールヴェール学芸大学(東京都) |
区分マンション | モンテベルデ新梅田(大阪府) |
ホテル | アルファベッドイン小樽駅前(北海道) |
募集終了した11件中8件が東京都以外の物件であり、予想通り東京以外の案件が豊富です。
担保、保証
現在公表されている2つの案件では担保や保証は設定されていませんが、優先劣後構造をとっており、その比率は優先:劣後=70:30と劣後比率が高めなのが特徴です。
同じく不動産特定共同事業者であるCREALは劣後比率は10〜15%程度、FANTAS fundingでは20%であるためジョイントアルファの劣後比率が高いことがわかります。
なお、過去案件ではマスターリース契約を結んでいる例がありますが、このマスターリース契約はパススルー型であったため、空室時や家賃滞納時の家賃は保証されない点には注意が必要です。
今後の案件でも契約の内容をチェックしておくことをお勧めします。
はてな
パススルー型マスターリース契約
賃貸人(穴吹興産)が賃借人(マスターリース会社=管理会社)と契約を結び、転借人(入居者)からの賃料と同じ額をマスターリース会社が穴吹興産に支払う契約形態。
従来のサブリース契約のような空室時や家賃滞納時の家賃保証はないが、借り上げ賃料は従来型のサブリースよりは高く設定される。
投資対象の透明性について
ジョイントアルファは不動産特定共同事業法に基づくファンドであるため、運用される不動産が明らかになっているという特徴があります。
それだけでなく、会員でなくとも募集ファンドの詳細が分かるようにホームページ上の開示が充実しています。
例えば、区分マンション案件では想定収支や分配金内訳も公開されているため想定利回りの計算が明確になり、透明性はかなり高いと考えます。
Jointo α(ジョイントアルファ)の注意点
ファンドの安全性が高く、事業者の信頼性も高いJointo αですが、唯一の注意点として、現時点では最低投資額が10万円とやや高いことが挙げられます。
管理人もそうなのですが、全体の投資予算が少ない場合には1ファンドあたり最低10万円以上の投資が必要なため分散投資の観点では不利になります。
ただし、それぞれのファンド調査記事でも公開していますが、Jointo αの募集総額・優先出資額は対象不動産の査定額よりもかなり低い設定になっており、元本の安全性は非常に高いと評価しています。
そのため、最低投資額が10万円ではあるものの、管理人は積極的に出資しようと考えています。
最低投資額が大きくなる弊害として、口数が少なくなるため競争が激しく、募集開始数分で満額成立する状態になっています(ファンドによって一人当たりの上限金額が設定されている場合があります)。
>> 過去のファンド調査記事はこちら
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Jointo α(ジョイントアルファ)の評判
ジョイントアルファの評判・口コミを調査しました。
やはり運営者の安心感や運用の安定性が高く評価されていますが、一方でサーバーの強化要望も数多く見られました。
穴吹興産とはどんな会社?
穴吹興産は香川県高松市に本社を置く総合不動産会社で、様々な不動産サービス事業を行なっています。
・分譲マンション「アルファシリーズ」(西日本を中心に展開)
・高齢者向け賃貸住宅「アルファリビング」
・不動産小口化商品「アルファアセットクラブ」
・中古マンション買取「あなぶきの買取り」
これらの事業にジョイントアルファが加わることになることになります。
なお、社名が似ている穴吹工務店とは、元々はグループ企業であったものの資本関係は独立しており、現在では人的・資本的関係のない別の企業となっています。
まとめ
Jointoα(ジョイントアルファ) の特徴と評判を調査し、特に他の事業者に比べて特徴的な点をまとめました。
- 東証一部上場企業である穴吹興産が事業者であるという点で信用性が高い
- 優先劣後構造のファンドで、劣後出資比率30%という点で元本の安全性も比較的高い
- 東京以外の物件を対象としたファンドが多い
不動産特定共同事業法に基づくファンド事業者が増えており、事業者ごとに特徴を出しています。
今後も切磋琢磨して優良なファンド組成を期待したいところです。