大阪の立地調査

【2020年調査】大阪の駅 新築マンション価格 上昇率ランキング

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大阪の駅 新築マンション価格の上昇率

本記事はSUUMO 新築マンション 関西版の特集記事を参考文献として執筆しました。

”SUUMO 新築マンション”の企画で公開された、2019年8月と2020年3月の大阪の駅別 新築マンション価格を比較して上昇率を算出しました。

 

新築マンション価格上昇率(%)

 =100 ×「2020年3月の新築マンション価格」÷「2019年8月の新築マンション価格」

新築マンション価格上昇額

 =「2020年3月の新築マンション価格」ー「2019年8月の新築マンション価格」

 

新築マンション価格上昇率(%)は上式で表され、2019年8月に調査された駅別の新築マンション価格が2020年3月時点で当時の何倍になっているかを示しており、上昇率が高いほどその駅周辺の新築マンション価格が上昇したと考えられます。

新築マンション価格上昇率の高いエリアは資産価値が高いと考えられるため、大阪でマンションの購入や不動産投資を考えるにあたり重要な指標になります。

 

新築マンション価格上昇率は、集計期間内に対象となった駅周辺で新築分譲がなかった場合は集計の対象外となるため、すべての駅が対象にはなっていない。

また、マンションのグレードや最寄駅までの距離を考慮していない。

 

新築マンション価格上昇率TOP 10

大阪に所在する駅の新築マンション価格上昇率(%)TOP10を一覧にしました。

参考までに、前回集計時(2017年7月 → 2019年8月)のTOP3は北大阪急行 桃山台駅:145.2%UP、JR 茨木駅:134.9%UP、JR 大阪天満宮駅:130.9%UPでした。

 

順位 駅名 上昇率 % 上昇額 万円
1位 堺東(南海) 122.2 926
2位 福島(JR) 118.1 1025
3位 緑橋(Osaka Metro) 115.8 675
4位 堺筋本町(Osaka Metro) 110.4 626
5位 西大橋(Osaka Metro) 108.7 520
6位 阿波座(Osaka Metro) 108.5 421
7位 九条(Osaka Metro) 108.4 317
8位 三国ヶ丘(南海) 107.3 262
9位 扇町(Osaka Metro) 106.9 397
10位 茨木(JR) 106.6 394

 

2019年8月調査時のTOP10にランクインした駅の中で今回もTOP10に入ったのは、3位緑橋駅(前回10位)、10位茨木駅(前回2位)の2駅のみとなり、価格が上昇し続けて連続ランクインするのは難しいという結果になりました。

 

1位から3位までの駅について利用率や「住みたい街ランキング2019」との関係を調査しました。

 

第1位 堺東駅(南海)

新築マンション価格上昇率の第1位は122.2%上昇した南海 堺東駅 、上昇額は926万円でした。

堺東駅は南海高野線の駅でごく一部の列車を除きほとんどの列車が停車する主要駅です。

1日平均乗車人員数は29,533人(2017年)で10年前比104.3%と利用者が増加傾向であり、んば駅まで乗り換えなし約15分という優秀な立地です。

 

なお、「SUUMO住みたい街ランキング2019 関西版」で堺東駅は100位以内にランクインしておらず、現状では人気のある駅ではありません

 

第2位 福島駅(JR)

第2位は118.1%でJR 福島駅 、上昇額1025万円と唯一の1000万円超えでした。

JR大阪駅まで大阪環状線で乗り換えなし約2分という立地が魅力で、駅周辺の飲食店も人気のお店が揃っています。

1日平均乗車人員数は29,573人(2018年)で10年前比126.1%と利用者が大幅に増加傾向であり、現在開発が進む「うめきたエリア」にもほど近いため今後の発展が期待されています。

 

「SUUMO住みたい街ランキング2019 関西版」では33位と比較的上位にランクインしており、住みたい街としても注目が集まっています。

 

第3位 緑橋駅(Osaka Metro)

第3位は115.8%でOsaka Metro中央線 緑橋駅、上昇額675万円でした。

2019年8月調査時も116.4%で第10位と連続ランクインで、2017年7月と比べると134.8%の大幅な上昇になっていることから新築マンションの供給も活発であることが予想されます。

1日平均乗車人員数は11,190人(2018年)で10年前比114.1%と利用者が増加傾向であり、現在開発が進む「大阪城周辺エリア」にも近いためさらに価格が上昇する可能性もあります。

 

「SUUMO住みたい街ランキング2019 関西版」では100位以内になく、住みたい街としての注目度はまだ高くありません

 

TOP10駅の特徴

新築マンション価格上昇率TOP10の特徴として、Osaka Metro中央線沿線の価格上昇が目立つことに気づきます。

第3位の緑橋駅、第4位の堺筋本町駅、第6位の阿波座駅、第7位の九条駅はいずれもOsaka Metro中央線の駅です。

 

緑橋駅は今里筋線、堺筋本町駅は堺筋線、阿波座駅は千日前線、九条駅は阪神なんば線への乗り換え駅となっていることから、「Osaka Metro中央線+乗り換え」を満たす駅の価格が上昇していると言えます。

 

2019年8月の調査では「Osaka Metro谷町線の価格上昇が顕著」という結果でした。

谷町線の前に御堂筋線の価格上昇が起こっていたであろうと推測できますので、御堂筋線 → 谷町線 → 中央線へと価格上昇エリアが移り変わっていると考えられます。

2019年8月時点の詳細な調査結果は「【2019年調査】新築マンション価格が上昇した大阪の駅」をご参照ください。

 

 

南海沿線・堺市の上昇

大阪市内以外の駅として第1位の堺東駅、第8位の三国ヶ丘駅、第10位の茨木駅がランクインしています。

このうち堺東駅と三国ヶ丘駅は南海線・堺市の駅であり、2019年8月のランキングで第4位になった栂・美木多駅(泉北高速鉄道・堺市)に続いてのランクインです。

大阪市の北側にある豊中市や吹田市などのエリアは既に値上がり済みであるために大阪市南側の堺市にも注目が集まっているのかもしれません。

 

 

関西の街 資産価値 BEST100 との関係

続いては、資産価値(リセールバリュー)が高い(=築10年程度のマンションが新築販売時との比較したときの上昇率)街と新築マンションの価格上昇率が高い街の関連を調査しました。

資産価値(リセールバリュー)が高いということは、中古マンションの価格が高いことを意味しています。

そこで、新築マンション価格の上昇率が高いエリアとの重複があるか調べました。

 

 

2019年8月版 資産価値の高い駅 TOP10

2019年8月時点で関西TOP10にランクインした大阪の駅は次の通りでした(リセールバリュー=RV %)。

 

駅名(路線) 順位 RV %
大阪(JR) 1位 173.7
淀屋橋(Osaka Metro・京阪) 3位 136.3
桜川(Osaka Metro) 5位 134.5
本町(Osaka Metro) 6位 130.6
野田(JR) 7位 128.4
肥後橋(Osaka Metro) 8位 127.8
天王寺(JR・Osaka Metro) 9位 125.6

 

資産価値の高い街TOP10にランクインした駅は大阪環状線か御堂筋線の駅が多く、今回の新築マンション価格上昇率TOP10の駅は一つも重複していませんでした。

今回マンション価格上昇率が高かった駅は将来的に資産価値ランキング(リセールバリューの高い駅)にランクインするかもしれません。

 

 

まとめ

2019年8月と2020年3月の新築マンション価格の比較から価格上昇率ランキングを作成し、価格が上昇している駅、今後、資産価値が高まると予想される駅について検討しました。

 

  • 新築マンション価格の上昇率の高い駅TOP3は 堺東駅(南海)、福島駅(JR)、緑橋駅(Osaka Metro)

  → TOP10にはOsaka Metro中央線の4駅堺市の2駅がランクイン

  • 2019年8月調査の資産価値(リセールバリュー)の高い駅とマンション価格上昇率TOP10は重複なし

  → 価格上昇率の高い駅は将来的に資産価値が高くなる可能性がある

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