LENDEX(レンデックス)のポイント
不動産系ソーシャルレンディング事業者、LENDEXの特徴や評判について調査しました。
ココがポイント
不動産担保のソーシャルレンディング としては高利回り(7.0〜9.0%)
融資額は自社および第三者による担保査定額の低い方の80%以下
LENDEXの基本情報
LENDEXは2019年3月1日より、代表取締役社長が筧氏に代わり田川氏が就任しました。
田川氏は中央大学法学部を卒業後、旧大蔵省に入省、その後総務省・財務省で勤務し、2017年に退官という経歴の持ち主です。
事業者 | 株式会社LENDEX(レンデックス) |
サービス開始 | 2017年7月 |
予定利回り | 7.0〜9.0% |
最低投資額 | 2万円 |
運用期間 | 12ヶ月以下が中心 |
LTV | 80%以下 |
株式上場 | なし |
代表取締役社長 | 田川徳彦 |
累計投資額(2019.6.26現在) | 約19.9億円 |
投資家数(2019.6.26現在) | 2362人 |
LENDEXの特徴
事業主の株式会社LENDEXは2000年8月に会社が設立されましたが、ソーシャルレンディングサービス開始は2017年7月と新規参入の会社です。
担保、保証
融資は基本的に不動産担保付きであるため、元本毀損リスクは比較的小さいと考えられます。
LENDEXでは不動産の査定において自社独自査定に加えて、提携した第三者の査定額も取り入れ、査定の低い方の80%を上限としたファンドを組んでいます。
また、代表者連帯保証が付帯するファンドが多いのも特徴です。
総額が大きい場合、代表者がその支払い能力を有するかは疑問ですが、小額のファンドでは保証が効果を発揮する場合もあると考えます。
ユーザーフレンドリーについて
管理人は29号ファンドに投資していたのですが、3月28日に早期償還されました。
通常、償還から投資家に元本と配当が入金されるのは事業者での計算等の処理があるためタイムラグがあるのですが、今回は償還当日に入金されました。
投資家にとっては償還後の元本は配当も利息もつかないため、早く口座に入金してもらえると次の投資が効率よくできるメリットがあります。
その点、即日入金という対応は非常にユーザーフレンドリーな対応で、魅力があると感じています。
ただし、LENDEXは現在の投資家数が2000人を超えたところで、これが数万人程度まで増えた場合に同様の対応が可能であるかは不明です。
LENDEXファンドの実績
これまでに募集されたLENDEXのファンド募集総額をグラフ化しました。
2017年7月のサービス開始から上下はあるものの、徐々に募集総額が大きくなっており、特に社長交代後の2019年3月は3億円を超える募集額です。
新社長の意気込みを感じる募集総額ですが、投資家数一人当たりの募集額が15万円以上と大きくなっており、その影響か36号案件は満額成立とはなりませんでした。
その後、利回りが8.0%と高い37号ファンドは満額成立しましたが38号ファンドは最低成立金額に届かず不成立となりました。
ファンドの運用実績としては2019年3月30日現在募集中のものを含めて38案件中28案件が完済済みとなっています。
早期償還はありますが今のところ遅延やデフォルトは発生していません。
LENDEXの匿名化解除に対する対応
田川新社長の就任表明では、匿名化解除に関して次のようなコメントがあります。
金融庁からソーシャルレンディングの借り手の匿名性に関する新たな考え方が発表されましたが、弊社でも業務の信頼性と透明性の向上を図るべく、借り手情報を積極的に開示していきます。
また、セミナーの開催やメルマガ、Twitter等のSNSを通じてソーシャルレンディングに対する投資家の皆様のご理解を深めていただくことにも注力します。
出典:LENDEX新社長・田川氏の就任表明 https://hedge.guide/news/lendex-ceo-281903.html
LENDEXは不動産を担保とするソーシャルレンディング の中では高利回りを達成していることから、匿名化解除は行わない可能性もあると考えていましたが、積極的に借り手情報を開示する方針のようです。
匿名化を解除してなお現在と同じような利回り7.0%程度を達成できたら相当人気が出そうです。
また、セミナーやSNSでのソーシャルレンディング に関する発信は必要不可欠だと思いますので、ぜひ進めていただきたい活動です。
LENDEX 高利回りの理由
LENDEXの特徴に予定利回りが高いことが挙げられます。
不動産へ融資するソーシャルレンディングを行う他社の予定年利が概ね5%程度であるのに対し、同社は初期のファンドで約10%、最近のファンドでも8%程度の高利回りをうたっています。
これは非常に魅力的な特徴であると同時に、なぜ他社ではできないような条件を設定できるのか?という疑問も生じます。
これについて、「クラウドファンディング総合比較」様のサイトに筧前社長のインタビューが掲載されていますので引用します。
利回りに関しては業務開始から間もないこともあり、借り手さんにご協力いただいているのが現状です。借り手さん、当社、投資家の方々がバランスよく、成長できるように今後も案件を提供していきたいと考えています。
出典:LENDEXの筧社長へインタビューより https://cf-hikaku.net/interview/114552/
高い利率で借りてくれる借り手さんがそうそういるものでもないでしょうし、現実に最近のファンドは初期のファンドよりも利回りが低くなっていますので、初期は広告宣伝を兼ねた高利回りと捉えるのが妥当ではないかと考えます。
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最後に
ソーシャルレンディングには利回りをはじめとして様々な魅力がありますが、2018年は事業者に様々な問題が発生し、遅延や債務不履行が多発しました。
LENDEXには魅力を感じ、管理人も実際に出資していますが、LENDEXの安全性を保証するものではありません。
投資においてはファンドごとに安全性を調査し、常に慎重にご判断ください。