Funds(ファンズ)のポイント
「今からはじめる」と題して、これから不動産ファンドを始めようと考えている方向けに、Funds(ファンズ)の特徴や評判、ファンドの安全性について調査しました。
正確にはFundsの募集は不動産ファンドに限定されているわけではありませんが、ファンドのうち8割は不動産関連案件なので注目しています!
調査の結果、初心者の方にとってもFundsにはたくさんのメリットがあり、デメリットの解消にも努力されていますので是非投資家登録をご検討ください。
ココがポイント
○ 信用性が高い上場企業、成長が期待できるベンチャー企業などがファンドを組む
○ 1円から投資できるため、資金効率が非常に良い、手数料は0円
○ 「貸付ファンドのオンラインマーケット」という独自の仕組み
○ 初心者にも見やすいサイトでリスクの説明も図解入りで丁寧に解説
○ 抽選方式の導入により様々なライフスタイルの人が出資できる可能性が広がる
ココに注意
○ 競争が激しく、ファンドが満額になるのが早いため出資できないこともしばしば
○ 元本の保証はない(これはFundsに限ったことでありません)
○ ファンドによってはやや利回りが低い
>> まずは無料でFundsに登録
Funds(ファンズ)の基本情報
Fundsの概要をまとめました。
運営会社の株式会社クラウドポート(現・ファンズ株式会社)は、2016年11月に設立し、ソーシャルレンディング比較サイト「クラウドポート」を運営していました(※)。
株式会社クラウドポートは2020年1月23日よりファンズ株式会社に社名を変更しました(2020年1月23日に内容を更新しました)。
各事業者を比較する立場だった同社がソーシャルレンディングを提供する立場になったわけですが、出資者目線で運営されていることを随所に感じさせてくれます。
※「クラウドポート」は2019年1月17日付で株式会社ZUUへ事業譲渡され「クラウドポート」は「ZUU funding」として運営されています。
事業者 | ファンズ株式会社 |
ファンドの種類 | 貸付型ファンドの提供 |
サービス開始 | 2019年1月 |
予定利回り | 1.5%〜6.0% |
最低投資額 | 1円 |
運用期間 | 4ヶ月〜12ヶ月程度 |
リスク低減の仕組み | リコースローン(執筆時点) |
代表取締役社長 | 藤田 雄一郎 |
Funds(ファンズ)の特徴
Fundsの特徴と出資者目線のメリット・デメリットをまとめました。
Fundsの特徴
Fundsの最大の特徴は自らがファンドを組むわけではなく、「貸付ファンドのオンラインマーケット」という独自の仕組みにあります。
「貸付ファンドのオンラインマーケット」と聞いてもイメージが湧きにくいですが、自身が物を売らず参加している業者に物を売る場を提供する「楽天市場」と同様に、Funds自身はファンドを組まず、会員に投資の場を提供することを目的としています。
この仕組みは独自のもので、Fundsの選定基準をクリアした企業だけが貸付ファンドを組成することができ、それに対して個人が出資できるサービスです。
投資対象・運用期間・最低投資額
募集されるファンドは不動産ファンドに限りませんが、アパートファンド、京都の町家再生ファンド、商業ビルなど不動産関連ファンドを多く募集しています。
そのファンドを組む企業は東証二部上場デュアルタップ社、東証一部上場のアイフル社(不動産ファンドではない)、東証一部上場のインテリックス社の子会社Intellex Funding社など、信用度が高い企業が並んでいます。
運用期間は4ヶ月〜12ヶ月という実績があり、平均的な長さと考えます。
そして最大の特徴は、他のファンド事業者では最低投資額1万円から、というところが多いのですがFundsでは1円から投資が可能です。
投資金額が1円では意味がありませんが、1円から投資が可能ということは、配当として受け取った利息を無駄なく再投資に回せる、というメリットがあります。
リスク低減措置
これまで募集されたファンドの実績では担保ありのファンドは存在でず、上場企業が連帯保証をするファンドがありましたが、ほとんどのファンドでは保証も担保も存在しません。
そうなると、元本・配当の毀損リスクが心配されるところですが、Fundsでこれまでに募集されたファンドは「リコースローン」となっており、仮にファンドの事業が失敗したとしても元本割れになるとは限りません。
リコースローンとは?
一般的なソーシャルレンディングやクラウドファンディングは事業に対する貸付や出資を行うので、その事業が失敗すると元本割れになったり、配当が無くなったりします(=ノンリコースローン)。
Fundsの貸付ファンドは、事業の成否にかかわらず借り手の全財産が借入金の返済原資となるリコースローンです。
したがって、借り手が想定したリターンを得られない場合でも、借り手企業が返済不能にならない限り、投資家の利回りは確保されます。
※今後はノンリコースローンを対象とするファンドを募集する可能性あり。
ただし、どれだけ安全性を高めていても投資であることに変わりはなく、当然、元本の保証はありません。
そのため、出資にあたっては余裕資金を投資することはもちろんのこと、必ずそのファンドの概要を把握して安全性を自ら評価することが大切です。
その点、Fundsでは図解でファンドのリスクを紹介しており、初心者でも理解しやすく自ら安全性の評価が可能という特徴があります。
当サイトでもクラウドファンディングについて調査・紹介していますので、ファンドの安全性評価をする際にはご参考にしてください。
ファンドの募集額と募集方法
ファンドの募集額は3000万円から2億円超えまでかなりバラエティに富んでいます。
Fundsは非常に人気が高く、ほんの数分で満額成立してしまうため、募集開始日には出資できなかった投資家の嘆きがTwitter等に溢れます。
その対策として、新規ファンド「リースバック事業「あんばい」ファンド#2」では2億4400万円の募集額のうち、1億円を抽選式とする2方式募集スタイルが採用されました。
また、Fundsでは投資資金を口座に入れておくデポジット方式と、期日までに入金する後入金方式の両方を採用しています。
抽選方式で落選した場合には口座の資金が有効活用できない場合もあるので、後入金が選べるのはメリットです。
一方で、1円単位で投資できることから、投資機会さえあれば資金を遊ばせるというリスクは小さいとも言えます。
ファンドの募集頻度
2019年1月のサービス開始から執筆時点(2019年8月15日)で10ファンドが運用中または運用終了しており、7月中旬以降、新規募集のファンドはありません。
平均するとひと月に2ファンドに満たないということで、ややファンド組成数が物足らない印象です。
Fundsのスキームは非常に高く評価されていることから、今後はFundsに参入する企業集めが課題になります。
次のファンド募集がいつかはわかりませんが、だからこそ今、登録・口座開設を済ませておくべきだと考えます。
>> Fundsに無料で口座を開設する
Fundsの評判
Fundsのサービス開始からしばらく経過した後の評判を調査したところ、投資家からの評価は概ね良好、さらに参加企業にもメリットになる場合があるようです。
Twitterでの評判を調査
今日からソーシャルレンディング : 【Funds】早期償還と分配があったけど運用していて楽しい事業者https://t.co/CUYqRT9SXz
— グラ@今日からソーシャルレンディング (@LendingTodayGra) July 30, 2019
Funds(ファンズ)が登場したことによって国内のソーシャルレンディングは最終形に近づいていると思う。
これ以上優れたスキームを考えるのは至難の技じゃないかな。
サービスごとの特徴も薄れてきているし、これ以上進化する余地はあるんだろうか。https://t.co/dr3mbQIDaY— メカ@株式型クラファン専門家 (@ipomechanic) May 17, 2019
様々なソーシャルレンディングに出資している方から見てもFundsのスキームは理想形に近いと考えられています。
投資家だけではなく、参加企業にもメリット?
投資家には直接関係ありませんが、Fundsに参加する企業にもメリットがあるようです。
東証二部上場のデュアルタップ社がFundsに参加した直後に株価がストップ高になる、という現象も起きています。
今回、Fundsに参加することを発表した東証二部のデュアルタップ社ですが、Fundsリリース直後に株価が急騰しストップ高になりました!こんな効果もあるんですねw すごい! pic.twitter.com/0Ek89QDVDn
— 藤田雄一郎@Funds (@YYYFFF) January 8, 2019
まとめ
ソーシャルレンディング事業者として、
- 抽選方式と先着方式の併用
- デポジット方式だけでなく後入金方式も選択可能
- 元本の安全性を高める仕組み(リコースローン、独自の審査)
- 図解で初心者でも理解しやすいリスク説明
- 1円単位で投資可能なため、投資効率が良い
といったユーザー目線に立った方法を次々に採用しており、信頼に足る事業者だと考えます。
一方で、競争率が激しく希望通りの投資が難しいこと、ファンド募集の頻度が低いことはデメリットにもなり得ます。
管理人はメリット・デメリットを見たうえで、今からはじめる初心者の方にもおすすめだと考えます。
下記記事でFundsの登録手順を詳しく解説していますのでぜひ登録をご検討ください!
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