bitREALTYのポイント
ビットリアルティ株式会社が運営する不動産クラウドファンディング、bitREALTY(ビットリアルティ)の特徴を調査し、魅力・デメリットや評判を調査しました。
bitREALTYは、オルタナティブ投資としての不動産投資を可能とする不動産クラウドファンディングプラットフォームです。
bitREALTYのポイント
- 運営会社は東証一部上場企業2社が設立したビットリアルティ株式会社
- 個人投資家がアクセス困難だった非上場の不動産ファンドへの投資が可能
- 不動産の専門家に選ばれた物件は情報公開により高い透明性を確保
- オルタナティブ投資として、ミドルリスクのメザニンローン債権へ投資
- bitREALTYは入出金の確認のみを行い、資金はbitREALTYのクレジットリスクから隔離
- 最小出資単位は50万円なので少額投資は不向き
bitREALTYの基本情報
ビットリアルティは実物不動産を小口化してファンドを設立し、投資家にインターネットで完結する不動産クラウドファンディングを提供するサービスです。
株式や債券投資とは異なる投資の選択肢である「オルタナティブ投資」を提案しています。
オルタナティブ投資は株式や債権といった市場の影響を受けやすい投資先とは異なる動きをする、分散投資のための選択肢と考えることができます。
投資対象はシニアローン(銀行からの借入など)に劣後し、エクイティ(出資金)に優先するメザニンローンや、それに劣後するジュニアローンであり、ミドルリスク・ミドルリターンと言えます。
※下記まとめは執筆時点(2020.10.24)で開示されている情報に基づく内容なので、今後変更される可能性があります。
事業者 | ビットリアルティ株式会社 |
ファンドの種類 | ローン債権への投資 |
サービス開始 | 2019年1月 |
予定利回り(実績値) | 2.0〜3.5% |
最低投資額 | 50万円 |
ビットリアルティ株式会社は、独立系最大手不動産ファンド会社であるケネディクスと、金融ITソリューション分野で数多くの実績がある野村総合研究所が設立した会社です。
ビットリアルティ社の概要は以下のとおりです。
代表取締役社長 | 菊島 勇晴 |
創業 | 2017年6月26日 |
資本金 | 1億円 |
所在地 | 東京都千代田区内幸町2-1-6 |
株主 | ケネディクス・野村総合研究所 |
ビットリアルティの株主であるケネディクス社と野村総合研究所はどんな会社なのかまとめました。
ケネディクスはどんな会社?
ケネディクス株式会社は東京都千代田区内幸町に本社を置く、東証一部上場(証券コード:4321)の不動産ファンド運用会社です。
創業1995年、資本金約403億円、従業員数約340名(連結)の企業で、事業内容は
- アセットマネジメント
- 不動産管理
- 不動産運営
- 不動産投資
となっています。
同社の受託資産額(AUM)は2020年9月末時点で2兆5046億円であり、2019年12月末と比較して1124億円の純増となっています。
受託資産額とは・・・ケネディクス社(および関係会社)がアセットマネジメント業務等を受託している不動産物件の取得時の物件購入価格(税抜)で集計したもの
(出典:https://ssl4.eir-parts.net/doc/4321/tdnet/1891765/00.pdf)
ビットリアルティにおいては、不動産投資に欠かせない社会経済の動向を見極める力、地道なリサーチ、資産管理等にケネディクスのノウハウを最大限に活用しています。
野村総合研究所はどんな会社?
株式会社野村総合研究所は東京都千代田区大手町に本社を置く、東証一部上場(証券コード:4307)の野村証券系システムインテグレーターです。
創業1965年、資本金約212億円、従業員数約6350人の大企業で、事業内容は
- コンサルティング
- 金融ITソリューション
- 産業ITソリューション
- IT基盤サービス
となっています。
同社は、2020年10月13日(米国時間)に公表の、金融ITサービス企業の世界ランキング「IDC FinTech Rankings TOP 100」において、第11位にランクインしています(出典:https://www.nri.com/jp/news/info/cc/lst/2020/1014_1)。
ビットリアルティにおいては、不動産投資分野における最先端の情報技術と堅牢なシステムを活用するために野村総合研究所のノウハウが重要な役割を果たしています。
bitREALTYの特徴と魅力
bitREALTYの特徴と魅力をまとめました。
個人投資家が非上場の不動産投資商品に投資できる
従来、個人投資家が不動産に投資する場合、選択肢はアパート・マンション経営、J-REITなどに限られていました。
アパート・マンション経営は多額の初期投資、管理の手間または委託費用がかかるというデメリットがあり、J-REITは価格の変動が小さいという不動産投資のメリットが市場の影響を受けることで機能しなくなることがあります。
bitREALTYは、実物不動産を小口化してファンドを設立することにより、個人投資家がインターネットを通じて非上場の不動産投資商品に直接アクセスする機会を提供しています。
専門家による裏付けのある物件選択
不動産ファンド運用会社であるケネディクスのノウハウを最大限に活用し、専門家による目利きに基づいた物件(下記実例参照)を提供しています。
○ 対象不動産の実例
- レム六本木ビル:六本木駅徒歩1分に建つホテル及び商業ビル
- グローバルキッズ上池台園・沼袋園:大田区・中野区に建つ認可保育所
- アジールコート池上:東急池上駅から徒歩7分に建つ賃貸住宅
- KURAMAE214:蔵前駅から徒歩3分に建つ賃貸住宅
- アピタテラス横浜綱島:「Tsunashimaサスティナブル・スマートタウン」の商業施設
対象不動産はCREALに似ていますが、サービスの仕組みがbitREALTY:ソーシャルレンディング、CREAL:不動産特定共同事業、という点で異なります。
資金管理の透明性と安全性を確保
投資家は出資金を信託口座に直接入金し、ビットリアルティは入出金の確認のみを行うため、出資金はビットリアルティのクレジットリスクから完全に隔離されます。
そして、投資家の資金は、実物不動産や不動産事業会社ではなく、実物資産が証券化されたファンドに投資されます。
bitREALTYの評判
ネット上でのbitREALTY(ビットリアルティ)に関する評判を調査してまとめました。
最低投資額が大きいことや利回りが低いことについてのコメントもありましたが、最新のファンドは利回り3.5%とそれなりの水準にあります。
また、総額が大きく、最低投資額が大きいため逆に出資しやすいことを歓迎する声もありました。
まとめ
bitREALTY(ビットリアルティ)の特徴、魅力をまとめると次のようになります。
- 運営会社は東証一部上場企業2社が設立したビットリアルティ株式会社
- 個人投資家がアクセス困難だった非上場の不動産ファンドへの投資が可能
- 不動産の専門家に選ばれた物件は情報公開により高い透明性を確保
- オルタナティブ投資として、ミドルリスクのメザニンローン債権へ投資
- 投資家の資金は、bitREALTYを経由せず、ファンドごとの口座で分別管理
- bitREALTYは入出金の確認のみを行い、資金はbitREALTYのクレジットリスクから隔離
- 最小出資単位は50万円なので少額投資は不向き