PiTaPa 利用額割引マイスタイルのポイント
Osaka MetroにはPiTaPa利用額割引マイスタイルというかなりメリットが多い制度があります。
この制度の仕組みを知ることでさらにお得にOsaka Metroを利用できたり、自宅や投資目的の不動産の立地を選ぶ時に判断材料として有用なのでマイスタイルのメリットを解説します。
まずは定期券と比べたマイスタイルのメリット・デメリットと使い方をポイントで説明します。
ココがポイント
使った分だけ支払い・・・利用が多い月でも定期券と同額の上限があり、利用が少なくても定期券よりお得
これまで行けなかったところにも行ける・・・定期券よりも利用できる範囲が広い(注意点あり!)
定期券を購入する必要なし・・・月末や年度末の行列に並ぶ必要がない
ココに注意
定期券と異なるルール・・・乗車・降車ともに登録駅以外の場合は経路内であっても範囲内の利用とはみなされない
登録駅によって利用範囲が大きく変わる・・・登録駅をどのように選ぶかでお得感がかなり違う
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PiTaPa 利用額割引 マイスタイルはどんな制度?
マイスタイルは登録駅を2つ決めるとそれに応じた対象駅が設定され、登録駅で乗車または降車することで対象駅での乗降が一定金額の範囲内で利用できる制度です。
・・・と文字で説明してもイマイチわかりにくい制度です。
マイスタイルの登録駅と対象駅とは?
Osaka Metroのホームページになんば〜堺筋本町で通勤すると仮定した場合の図解がありますのでそれを引用します。
定期券の場合は区間の間の駅すべてで途中乗車・降車が可能なため、上図であれば「なんば」「心斎橋」「四ツ橋」「本町」「堺筋本町」で乗り降りができます(赤色で表示された駅)。
それに対してマイスタイルでは緑色で表示された駅でも条件付きで乗り降りができるため、行ける範囲が大幅に広がることがわかります。
その条件とは、乗車または降車を2つの登録駅のどちらかで行うこと、つまり、上の右図の赤色の駅で乗るか降りるかすれば、緑色の駅で乗降できるというものです。
マイスタイルの運賃計算は?
マイスタイルの場合、上図の赤色の駅または緑色の駅の範囲内での使用であれば上限額が設定されています。
その上限額が2つの登録駅の6ヶ月定期相当額の1/6なので、月額の支払いが定期代以上になることはなく、金額面でのデメリットはありません。
上限額に達しない月は、使った分だけの支払いなのでやはり月額の支払いが定期代以上になることはありません。
なお、Osaka PiTaPaを利用すると自動的に運賃が10%割引(フリースタイル PiTaPa)されるのでやはり金額面でのデメリットはありません。
ポイント
登録が必要ですが、学生やシニアの方は通常のフリースタイルよりもさらに割引率が高い制度があります。
マイスタイルの注意点
マイスタイルの計算は、毎月1日からスタートしますので、定期券のように○月×日から△月□日まで、というような指定ができないことに注意が必要です。
初めて登録した月は15日までに登録しないとマイスタイルの適用が次月からになることも注意点です。
ただ、いずれも最初だけの問題なので初期登録時には日付に注意してください。
登録駅の選び方
登録駅は先に述べたように、自宅の最寄駅と最も利用する駅(会社などの最寄駅)にするのが基本です。
対象駅(上図で緑色の駅)で乗ったり降りたりする場合には、登録駅での乗降が条件になるためです。
ただ、登録駅の選び方によって対象駅が大幅に増える場合があるので「利用額割引シミュレーション(https://subway.osakametro.co.jp/guide/page/shumilation.php)」で事前に確認することをオススメします。
マイスタイル 利用割引シミュレーション
大阪でビジネスの中心地である本町駅に通勤すると仮定します。
- 天王寺駅:商業施設が発達、JR・Osaka Metro・近鉄線が利用可能、新築マンションの相場228.2万円/坪
- 昭和町駅:天王寺駅から1駅南側に位置、利用できるのはOsaka Metroのみ、新築マンションの相場199.7万円/坪
上記のマンション相場からもわかるように、天王寺駅と昭和町駅を比べた場合、立地としては天王寺駅の方が高評価であることは明らかです(新築マンsyんの相場はマンションエンジン(https://www.manen.jp/market/27/6701/1/)を参照しました)。
ここで、上記2駅のマイスタイルのシミュレーション結果を比較してみます。※2019年10月1日以降の運賃で計算しています。
上図のように月額上限は1400円高くなるものの、本町駅と昭和町駅を登録駅にすることで、本町駅と天王寺駅を登録駅にした場合より大幅に対象駅が増えていることがわかります。
例えば、本町&天王寺の組み合わせでは、梅田駅・新大阪駅に行くことができず、天王寺駅より南側にも行くことができません。
一方、本町&昭和町の組み合わせでは、梅田駅・新大阪駅に行けるのに加えて、南側の長居駅やあびこ駅にも行くことができます。
このように登録駅が一つ違うだけで(月額上限も変わりますが)対象駅が大幅に増える場合がありますので、シミュレーションは大切です。
ポイント
自宅用にしろ投資用にしろ不動産を選ぶ時には立地を考えることが最も大切だと考えます。
立地の要素としては治安、不動産相場、周辺環境などとともに交通の利便性は外すことのできない重要なポイントです。
上記の例では明らかに立地の評価としては天王寺駅の方が高いのですが、昭和町駅でもOsaka Metro マイスタイルを利用した場合のメリットや天王寺駅からわずか1駅であることをアピールすることで需要を掘り起こすことも可能と考えます。
まとめ
Osaka Metroの利用額割引マイスタイルには多数のメリットがあり、登録駅の設定の仕方によってさらなる利便性の向上も可能になります。
このメリットを不動産の立地評価にも利用できるのではないかと考えています。
是非ご参考にしてください!