大阪の資産価値第1位は大阪駅! 上位の街は?
2020年12月、関西の資産価値ランキングが発表されました。このランキングは関西の街(駅)ごとの資産価値をリセールバリュー(RV)という指標で表して順位をつけたものです。
本記事ではその中から大阪の街にスポットを当て、過去の資産価値ランキングやリセールバリューの推移を比較し、資産価値が落ちないエリアを検討しました。
>> 最新の資産価値ランキングはこちら(2021年9月)
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【2021年9月】大阪の資産価値をリセールバリューから考察
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「リセールバリュー(RV)%」
=「築10年前後の中古マンション流通価格」÷「その物件の新築時の分譲価格」×100
リセールバリューとは約10年前に分譲された新築マンションが中古物件として現時点で当時の何倍の価格で取引されているかを示す数値です。RVが高いほどそのマンションの資産価値が維持された(RV=100を超える場合は価格が上昇した)と考えられます。
※ 本記事はSUUMO 新築マンション 関西版の特集記事を参考文献として執筆しました。
注意
○ 2020年12月の調査は2008年4月〜2011年3月に新規分譲され、2019年4月〜2020年3月に中古流通したマンションが対象
○ RVは過去の実績を表すもので、今後の資産価値を意味するものではないためコロナ禍の影響は反映されていない
○ 集計期間内に対象となった駅周辺で新築分譲や中古物件の流通が少なかった場合は集計の対象外となるため、すべての駅が対象とはなっていない。
大阪の資産価値ランキング上位10駅
2020年12月の関西のBEST100に入った駅の中から大阪の上位10駅を抜き出しまし、それぞれの駅の2019年8月、2018年8月の順位を表1に示しました。
表1 資産価値 順位の比較(2018年は20位まで発表)
2020年12月 | 駅名(路線) | 2019年8月 | 2018年8月 |
1 | 大阪(JR) | 1 | 7 |
2 | 肥後橋(大阪メトロ) | 6 | 10 |
3 | 梅田(大阪メトロ) | 20 | 12 |
4 | 大阪上本町(近鉄) | 16 | 12 |
5 | 鶴橋(JR) | 15 | 16 |
6 | 谷町六丁目(大阪メトロ) | 11 | --- |
7 | 中津(大阪メトロ) | 36 | --- |
8 | 野田(阪神) | 37 | 14 |
9 | コスモスクエア(大阪メトロ) | 19 | --- |
10 | 西九条(JR) | 71 | --- |
2020年12 月大阪の資産価値ランキングBEST10はすべて大阪市内の所在する駅でした。
2019年8月、2018年8月も大阪市内の駅がBEST10を独占しており、市内の資産価値は下落しにくい傾向が見られます。
資産価値ランキング上位の路線
上位10駅は大阪メトロ5駅、JR3駅、阪神1駅、近鉄1駅と大阪メトロとJRに偏っています。
そして、阪神の「野田駅」は大阪メトロ千日前線「野田阪神駅」とJR東西線「海老江駅」に乗り換え可能、近鉄「大阪上本町駅」は大阪メトロ谷町線「谷町九丁目駅」と乗り換え可能です。
よってランキング上位10駅はJRと大阪メトロが独占していると言っても良い状況です。
資産価値ランキングの上昇が顕著な街
2018年〜2020年の間に続けて順位を上げている街(駅)をピックアップしました。
- 肥後橋駅(大阪メトロ)・・・10位 → 6位 → 2位
- 鶴橋駅(JR)・・・16位 → 15位 → 5位
- 谷町六丁目駅(大阪メトロ)・・・圏外 → 11位 → 6位
- 中津駅(大阪メトロ)・・・圏外 → 36位 → 7位
- コスモスクエア駅(大阪メトロ)・・・圏外 → 19位 → 9位
- 西九条駅(JR)・・・圏外 → 71位 → 10位
当サイトでは肥後橋駅、谷町六丁目駅を注目の駅として過去記事に取り上げています。
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上位10駅のリセールバリューの変化
次に同時期のリセールバリューの変化を表2に示しました(小数点以下四捨五入)。
表2 資産価値 リセールバリューの比較
2020年12月 順位 | 駅名(路線) | 2020年12月 RV | 2019年8月 RV |
1 | 大阪(JR) | 169.2 | 173.7 |
2 | 肥後橋(大阪メトロ) | 134.1 | 127.8 |
3 | 梅田(大阪メトロ) | 124.1 | 113.4 |
4 | 大阪上本町(近鉄) | 123.5 | 116.9 |
5 | 鶴橋(JR) | 121.3 | 117.0 |
6 | 谷町六丁目(大阪メトロ) | 120.6 | 121.1 |
7 | 中津(大阪メトロ) | 118.8 | 109.3 |
8 | 野田(阪神) | 117.0 | 108.3 |
9 | コスモスクエア(大阪メトロ) | 116.8 | 114.1 |
10 | 西九条(JR) | 116.5 | 99.2 |
10駅中8駅が2019年8月よりも今回リセールバリュー(RV)が上昇し、上昇幅が最大だったのは17.3ポイントも上昇した西九条駅でした。
RVの上昇が顕著な街
2019年に比べて5ポイント以上RVが上昇した街(駅)をピックアップしました。
- 肥後橋駅(大阪メトロ)・・・ + 6.1
- 梅田駅(大阪メトロ)・・・ + 10.7
- 大阪上本町駅(近鉄)・・・ + 6.6
- 中津駅(大阪メトロ)・・・ + 9.5
- 野田駅(阪神)・・・ + 8.7
- 西九条駅(JR)・・・ +17.3
資産価値ランキング3位の梅田駅、10位の西九条駅は二桁の上昇となり、資産価値が急上昇していると考えられます。
順位とリセールバリューの上昇が重複する街
順位が連続して上昇し、かつ、リセールバリューが昨年比5ポイント以上上昇した街は、肥後橋駅、中津駅、西九条駅の3駅でした。
この3駅については今後も調査し、資産価値が高いわけを探っていきたいと思います。
まとめ
資産価値が最も高い(10年前と比べたリセールバリューが最も高い)街は2019年に続き、2年連続でJR大阪駅
資産価値ランキングが2年連続上昇し、かつリセールバリューが昨年比で上昇した街は肥後橋駅、中津駅、西九条駅の3駅
ランキング上位10駅はJRか大阪メトロのどちらかを利用できるという共通点がある