関西の街 資産価値BEST100の集計方法
※ 本記事はSUUMO 新築マンション 関西版の特集記事を参考文献として執筆しました。
”SUUMO 新築マンション”の企画で、今年2月に続いて6ヶ月ぶりに関西の駅別資産価値ランキングが公開されました。
このランキングは関西の駅別にリセールバリュー(RV)という指標を算出し、RVが高いほど資産価値が高いとしたものです。
「リセールバリュー(RV)」
=100 ×「築9〜11年の中古マンション流通価格」÷「その物件の新築時の分譲価格」
リセールバリュー(RV)は上式で表され、9〜11年前に分譲された新築マンションが中古物件として現時点で当時の何倍の価格で取引されているかを示しており、RVが高いほどそのマンションの資産価値が維持された(RV=100を超える場合は価格が上昇した)と考えられます。
RVは過去の実績を表すもので、今後の資産価値を意味するものではない。
また、集計期間内に対象となった駅周辺で新築分譲や中古物件の流通が少なかった場合は集計の対象外となるため、すべての駅が対象とはなっていない。
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TOP 10に入った大阪の駅
まずは関西の駅の中で上位10位までに入った大阪府に所在する駅をピックアップし、前回順位(2019年2月)と比較しました。
順位 | 前回 | 駅名 | RV% |
1位 ↑ | 6位 | 大阪 | 173.7 |
3位 ↑ | 4位 | 淀屋橋 | 136.3 |
5位 ↑ | 9位 | 桜川 | 134.5 |
6位 ↑ | 10位 | 本町 | 130.6 |
7位 ↑ | 8位 | 野田 | 128.4 |
8位 ↑ | 11位 | 肥後橋 | 127.8 |
9位 ↑ | 14位 | 天王寺 | 125.6 |
資産価値の高い駅 関西トップ10のうち7駅を占め、ランクインした駅はすべて前回順位より上昇しました。
今回上位にランクインした1位:大阪、3位:淀屋橋、6位:本町は北区から中央区にかけてのOsaka Metro 御堂筋線エリアで、前回1位:北浜、前回2位:なにわ橋とは駅名は違うものの中之島を中心としたエリアであることは変わりませんでした。
前回の1位・2位と今回の上位ランク駅の位置関係は下の地図の通りです。
ほぼ同じエリアにある Osaka Metro四つ橋線 肥後橋駅 も前回11位から8位に順位が上昇、RV=127.8% を獲得しました。
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11位以降で注目の駅
10位以内ではありませんが、管理人が今後注目したいエリアのうち100位以内にランクインした駅を挙げていきます。
特に大阪環状線の外側に位置する駅は赤字で示します。
順位 | 駅名 | RV% |
34位 | 森ノ宮 | 109.6 |
38位 | 千里中央 | 108.2 |
ランキング外 | 寝屋川市 | ーーー |
【今後注目の駅】森ノ宮駅(34位)
森ノ宮駅は大阪市中央区に所在し、資産価値ランキング34位・RV=109.6%をマークしました。
現在でも大阪城周辺の開発が進んでおり、今後は焼却場跡や病院跡の再開発を予定しており、さらなる資産価値の上昇が見込めます。
また、JR環状線とOsaka Metro中央線が利用でき、中央線駅のリニューアルも計画されています。
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【今後注目の駅】千里中央駅(38位)
千里中央駅は豊中市に所在し、資産価値ランキング38位・RV=108.2%をマークしました。
千里中央駅は北大阪急行(Osaka Metro御堂筋線直通)と大阪モノレールの連絡駅で、そのどちらの鉄道も延伸計画があることからこれまでよりアクセスできるエリアが拡大します。
【今後注目の駅】寝屋川市駅(ランキング外)
寝屋川市駅はその名の通り寝屋川市に所在し、今回の資産価値ランキングではランキング外(または対象物件なし)でした。
寝屋川市駅は京阪本線の駅で、特急列車は停車しませんが急行以下はすべての列車が停車し、淀屋橋駅まで約20分というアクセスです。
1日平均乗車人員数は2017年で約33,000人程度、利用者は横ばいかやや減少傾向となっています。
そんな寝屋川市駅に注目している理由は子育て支援に力を入れており、住みやすさランキング・子育てしやすさランキングで上位を獲得している実績が挙げられます。
寝屋川市の今後に期待しつつ不動産投資としての調査を計画中です!
2月に今後注目の駅に挙げた結果は?
2月の記事で今後注目の駅として、都島駅、コスモスクエア駅、江坂駅、谷町四丁目駅、堺筋本町駅をピックアップしました。
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この駅の半年たった時点でのRVの変動を比較します。
駅名 | 順位変動(前回→今回) | RV変動(前回→今回) |
都島駅 | 12位 → 19位 | 119 → 120.0 |
コスモスクエア駅 | 40位 → 29位 | 102 → 114.1 |
江坂駅 | 46位 → 42位 | 101 → 105.4 |
谷町四丁目駅 | 69位 → 12位 | 96 → 124.7 |
堺筋本町駅 | 72位 → 80位 | 95 → 98.1 |
※赤字は2月と比べて順位・RV共に上昇した駅
すべての駅でRVは上昇しましたが、順位とRV両方が上昇したのはコスモスクエア駅、江坂駅、谷町四丁目駅でした。
特に谷町四丁目駅は順位が57ポイント、RVが28.7ポイント上昇という大幅ジャンプアップとなり、今後も注目すべき駅となりました。
まとめ
2019年8月の資産価値(リセールバリュー RV)ランキングと2019年2月時点の資産価値と比較して資産価値が上昇している駅を調査しました。